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【愛知】がん患者と悩み共有 中学生企画 瑞穂で語り合う会
2017/02/12
がん患者や家族らが治療の不安や悩みを語り合う「がん哲学外来メディカルカフェ」が11日、瑞穂区豊岡通3のみずほ在宅支援クリニックで開かれた。がん治療を続けている愛知教育大付属名古屋中学校2年の中村航大さん(14)=守山区=ら中学生3人が企画した。
ほかに企画に携わったのは、いずれも同校2年でがん患者の家族を支える彦田栄和(えいと)さん(14)=守山区=と弓削響輔さん(14)=春日井市。最初に、順天堂大医学部の樋野興夫教授(62)が、全国に広がった「がん哲学外来」を始めた経緯を説明。その後、参加者25人が3つのテーマに分かれ、茶や菓子を口にしながら語り合った。
「病気」のグループでは、抗がん剤の治療費を用意する大変さなどを元患者が打ち明け、看護師や理学療法士らが聞き入っていた。
いずれも中村さんと同じ病室で闘病し、このグループで話した熱田区の公務員奥村長太郎さん(59)は「当時は死を身近に感じたが、皆さんに再会できてありがたい」と笑顔。春日井市の教諭沢田学さん(30)は「こういう場があるのはすごくいい。回を重ねることで、いろんなことに気付けるかもしれない」と話した。
中村さんは「こんなにたくさん集まってもらえるとは。ゆったりと話せる場はつくれたと思う」と手応えを感じていた。次回は5月に開く予定。(戸川祐馬)
- 病気について語り合う中村航大さん(右端)ら=瑞穂区豊岡通3で
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