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【社会】子育て世代向けの医療アプリを作成した医師
2016/07/07
坂本昌彦さん(38)
子どもがやけどをした際などに救急車を呼ぶかどうかの基準を示したスマートフォン用アプリ「教えて!ドクター」を5月に開発した。子育てに不安を抱える親の負担を軽くし、不必要な救急車要請をなくそうという思いで作った。
愛知県日進市出身。高校時代に発展途上国で奮闘する医師の講演を聴き、困窮する世界の子どもを救いたいと小児科医を志した。2004年から愛知県内の3つの病院で勤務。子どものけがや病気を不安がって救急外来を訪れる親と救急患者を優先し疲弊する医療現場を目の当たりにし「両者の不幸を解消できないか」と考えた。
11年の東日本大震災を機に、妻の故郷の福島県内の病院に転勤。近くの保育園で子育て世代の親に小児医療の出前講座を開き、核家族化で子育て経験が共有されていない親たちに、家庭でできる簡単な医療の知識を伝えた。
2年前に長野県佐久市の佐久総合病院に着任。出前講座の内容を冊子にまとめ、多くの人に知ってもらおうとアプリも開発した。同病院のホームページなどからダウンロードでき「親と医師の懸け橋。全国の人に使ってほしい」と話している。(五十幡将之)
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