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【愛知】中部大養成講座、10人修了

2016/01/25

 在宅で療養する人たちの世話をする訪問看護師の養成講座が、中部大(春日井市松本町)で昨年秋から始まった。看護師資格を持つ春日井市やその近郊の女性10人が受講し、今月、カリキュラムを修了。10人は今後、需要が増す訪問看護の現場に立つ。

 「利用者の生活や人生に深く関わり、満足してもらいやすい」「病院では医療をする側の立場が患者より上になりがちだが、在宅看護は対等で良い関係を築けると思う」「仕事内容は病院でやることと変わらない」…。

 9日に中部大であった講座の最終回。春日井市内の訪問看護ステーションで働く看護師らが、仕事の実態を説明した。30代から50代の受講生たちが、その言葉に熱心に耳を傾けていた。

 訪問看護は、看護師らが患者の家で健康状態の観察や療養の世話、医師の指示を受けての医療行為をする。看護師の資格がある人なら仕事ができる。

 厚生労働省の調査によると、訪問看護の利用者は2013年の時点で46万人に上る。医療費増大に歯止めをかけようと、国が在宅医療・介護の推進を打ち出しており、講座の責任者で生命健康科学部の堀井直子教授は「訪問看護師の需要は今後さらに増すだろう」と予測する。

 中部大の講座には、看護師の経験があるものの、子育てなどで看護の現場から離れていた人材を掘り起こし、訪問看護師として現場に復帰してもらおうという狙いがある。ただ、在宅看護が看護学校などのカリキュラムに入ったのは1997年度のため、40代以上の看護師の多くは訪問看護の教育を受けていない。全4回の講座では〝元看護師〟たちに勘を取り戻してもらうだけでなく、足りない知識や技術も補った。

 講師は生命健康科学部の教員たち。受講生は、訪問看護の知識や保険制度について学んだほか、車いすからベッドへ患者を移動させる作業や、たんの吸引などの医療行為も体験した。

 受講生の春日井市坂下町の渡辺さん(48)は「患者にじっくり向き合って働けそうですね」と笑顔。同市如意申町の樋田さん(55)は30年前に結婚して以来ブランクがあったが、「一歩踏み出してみようという気持ちになれた」と明るい表情で語った。

 訪問看護師の養成は待ったなしの状況にあり、中部大の講座開催は時宜を得た取り組みだ。しかし、講座を修了した女性たちは自力で職場を探さなくてはならない現実もある。行政などとの連携で、取り組みがもう一歩前に進むといいと思う。  (佐久間博康)

人形を使い、教員㊧からたんの吸引方法を教わる受講生
人形を使い、教員㊧からたんの吸引方法を教わる受講生
患者役の人をベッドからいすに移動させる受講生ら=いずれも春日井市松本町の中部大で
患者役の人をベッドからいすに移動させる受講生ら=いずれも春日井市松本町の中部大で

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