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【社会】救われた命10年ぶり再会・万博会場で心停止愛知の男性

2015/09/08

元医大生AEDを使い蘇生

 愛・地球博の開催10周年を記念し29日に名古屋市内のホテルであったつどいで、当時行列待ちをしていて倒れ、心肺停止となった愛知県東郷町の設計士牛田尊(たかし)さん(53)と、自動体外式除細動器(AED)で救った沖縄県の医師、北原佑介さん(35)が、10年ぶりに再会した。ともに取り組んでいるAED普及に向けて決意を確かめ合った。 (安藤孝憲)

 牛田さんは2005年6月、人気の展示館前で並んでいて突然、意識を失った。同じ列にいた北原さんは当時、横浜市立大医学部6年生。同級生3人と手分けして救助に当たった。牛田さんは後遺症もなく社会復帰し、応急処置の重要性を訴えるNPO活動に参加している。

 2人が顔を合わせるのは、牛田さんが礼を述べに横浜を訪ねて以来。沖縄県浦添市の病院の救命救急センターに勤める北原さんを前に、牛田さんは「命の恩人が頼もしい医師になってくれて、こんなにうれしいことはない」と目を潤ませた。

 北原さんは当時を振り返り「うまくできなかったことも多く、苦い記憶だった」と語った。一方で「見て見ぬふりをして一生後悔せずに済んだ」と苦笑い。医学生として応急処置の知識があったからこそ勇気を出せたといい「AEDの設置箇所は増えたけど、使い方を知らなければ行動に移せない。啓発の必要性を痛感している」と話した。

 2人が参加したつどいは、万博後に設立されたNPO法人「愛知万博記念 災害・救急医療研究会」が主催。万博で事務や救護を担った責任者らが講演した。

 会場では、北原さんたちが使ったAEDに記録されている救助時の実際の音声も流された。牛田さんと北原さんは「大変だったが、万博は決して悪い思い出ではない。経験を伝え、救急医療の発展に貢献したい」と声をそろえた。

自分の命を救ったAEDを手に礼を述べる牛田尊さん(右)と、当時医学部生として救助に当たった北原佑介さん=29日、名古屋市内で
自分の命を救ったAEDを手に礼を述べる牛田尊さん(右)と、当時医学部生として救助に当たった北原佑介さん=29日、名古屋市内で

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