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【愛知】救急車適正利用 漫画で啓発 軽症者らに注意呼び掛け 名古屋市消防局が公開
2020/03/12
軽症者らによる救急車の安易な利用に注意を呼び掛ける漫画を、名古屋市消防局が作り、市ホームページで今月から公開を始めた。緊急性がより高い出動要請の妨げになることを強調。適正利用の具体的な手順を解説し、日常生活で実践するよう提案している。(丸田稔之)
一話当たり5~7ページで、計3話。急性アルコール中毒の危険性を題材にした漫画を2018年度に作成しており、その続編になっている。
休日に開いている病院が分からず、救急車を呼んだ家族のストーリーは、119番ではなく、電話案内「愛知県救急医療情報センター」に問い合わせれば、受診可能な最寄りの医療機関を教えてもらえることを紹介した。
別の作品では、交通事故の救急要請は症状が軽いことも多いとして、緊急度を自分で判定できる消防庁のインターネットサイト「Q助」を活用するよう推奨。また、患者の自宅から遠く離れた病院に救急搬送されると、帰宅に思った以上の交通費や時間がかかることなども伝えている。
市によると、一九年の救急出動は市内で13万3000件余。9年前から3割近く増えており、高齢化がさらに進む10年後は15万件に到達するペースだという。
軽症の通報は依然、目立ち、市消防局救急部の渡辺一弘主幹は「身近にもっと救急車を必要としている人がいる、助かる命がある、との考えを共有してほしい」と話している。
漫画はQRコードからホームページに入って読む。市は調剤薬局などにポスターを配り、啓発している。
- スマートフォンやパソコンで閲覧できる救急車の適正利用の漫画
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