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【岐阜】国際感覚持つ医療を 木沢記念病院移転新築へ安全祈願
2019/08/07
木沢記念病院(美濃加茂市古井町)を運営する社会医療法人厚生会が現病院を移転し新築する「中部国際医療センター(仮称)」(同市蜂屋町)の安全祈願祭が五日、現地で開かれた。
新病院が建つのは、現病院の北2キロの市中心部に近い高台の12万3000平方㍍。敷地内には病院以外に市保健センターやフィットネス施設なども入る予定だ。患者用の駐車場は2倍以上の700台分を確保する。
病院の建物は地上10階建ての延べ床面積5万2000平方メートルで、病床数は現在より50床多い502床、手術室も4室多い11室。最先端の治療装置導入などで力を入れてきたがん診療を継続し、屋上にドクターヘリ用のポートを備えるなど救急医療体制を強化。中部国際空港からのアクセスも良いため、より広範囲からの外国人患者の受け入れにも取り組んでいく考えだ。総工費は300億円。
移転新築計画は現病院が手狭になり、10年ほど前から構想を練っていた。造成工事が今月始まることから開かれた安全祈願祭には、厚生会や工事関係者が出席。厚生会の山田実紘理事長は「中部一帯で最も内容が濃く、国際的な感覚を持った高度医療ができるように命名した。まずは良い医療をするためのハードをしっかりつくってほしい」とあいさつした。
建物工事は12月に始まり、2021年9月に完成。同年12月~22年1月に開院する予定。移転後の現病院は、術後の機能回復のリハビリなどをする回復期病棟として、運営を継続する。 (織田龍穂)
- 新病院のイメージ図=厚生会提供
- 玉串をささげ、工事の安全を祈願する山田理事長㊧=美濃加茂市蜂屋町で
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