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中日新聞 進学・医療・福祉NEWS

【愛知】藤田保健衛生大生ら高齢者と交流期待

2015/03/04

豊明団地に来月学生入居

 都市再生機構(UR)が豊明市と藤田保健衛生大の双方と結んだ協定を受け、市内の豊明団地で、4月から藤田保健衛生大と同大看護専門学校の学生の入居が始まる。団地では住民の高齢化が進み、在宅医療の充実や生活支援が課題。医療を学ぶ学生による住民に対する生活の手助けや、まちづくりへの参画も期待されている。 (並木智子)

 ◇ ◇ ◇

 この団地では、5階建ての集合住宅49棟に2120戸、約4500人が住む。うち1140人が65歳以上の高齢者で、23%に当たる270人が独り暮らし。市内全体の高齢者に占める独居率6%に比べて高い。

 ごみ出し、郵便物の投函(とうかん)、電球の交換など、高齢者が生活するには不便は多い。買い物にしても、近所にスーパーはあるが、エレベーターがない。団地自治会の副会長、糸魚川幸江さん(65)は「ご近所同士で助け合うようにはしているが、自治会役員も60~70代が中心。新しいアイデアや刺激、エネルギーが欲しい」と学生たちの入居を心待ちにする。

 URは、学生向けに27の空き部屋を改装。一部は家具、生活雑貨大手の「IKEA(イケア)」との共同で、しゃれた雰囲気の明るい内装にした。2DKなどの広い間取りで、家賃も3万~4万円代と周辺のマンションなどより割安となっている。学生たちには、自治会主催のイベントや、市、UR、自治会の活性化のための懇談会にも出席してもらう。

 大学側にも、学生が高齢者の多い地域で生活することで、在宅医療や介護を熟知した新たな人材育成が期待できるメリットがある。

 2月下旬にあった学生向けのモデルルーム見学会に参加した看護専門学校1年の岡田さん(19)は「病院の外で1人の住民として交流することで、仕事としてではなく、お年寄りと本音で話ができるようになれるのでは。学生も独り暮らしだとこもりがち。交流できたら寂しくない。日々楽しく過ごしたい」と期待する。

 医療科学部の都築晃講師は「学生には在宅医療の現状を肌で感じてほしい。交流を避けたい高齢者もいるだろうし、いろいろな課題を共有し、手探りで解決方法を探っていきたい」と話している。

モデルルームを見学する学生ら=豊明市の豊明団地で

モデルルームを見学する学生ら=豊明市の豊明団地で

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