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中日新聞 進学・医療・福祉NEWS

【岐阜】クローズアップ/多治見市民病院 脳血管手術の最新装置

2015/02/22

体の負担減 治療に幅

 日本人の三大死因の1つ、脳血管疾患に対応するため、多治見市前畑町の市民病院に最新機器が導入された。動画でより細い血管まで写すことができる脳血管造影装置だ。患部を発見しやすく、血管内の手術もできる。大脇久敬副院長兼脳神経センター長は「頭にメスを入れる開頭手術と合わせ、患者さんの選択の幅が広がった」と話す。 (秦野ひなた)

 ◇ ◇ ◇

56インチのモニター画面に脳の血管が映る。縦横に巡り、造影剤で血液の流れが分かる。造影剤は画像にコントラストを付ける役割がある。大脇副院長が説明する。

 「造影剤を撮影対象の脳付近の血管まで送るため、少ない量で済む。分解する腎臓の負担が小さい」

 患者は検査や手術を受ける際、装置の診療台に横になる。足の付け根の血管に2~3ミリのカテーテル(管)を通し、造影剤を送る。撮影部分にエックス線を照射し、カメラを向けると、画像がモニターに映し出される。

 最大1秒間に30コマのペース。動画であることが、コンピューター断層撮影(CT)や磁気共鳴画像装置(MRI)との違いだ。CTやMRIは静止画。しかも主幹動脈だけで、細かい血管は写らない。

 だから画像を見ながら血管内の手術ができる。血管がつまる脳梗塞や、一部が膨らむ脳動脈瘤(りゅう)、血管の奇形が主な治療対象となる。造影剤を送るカテーテルの中に1ミリほどのカテーテルを通し、血管を広げたり、血栓を吸引したりする。膨らんだ部分が破裂しないように血液の流入を止める措置もできる。

 大脇副院長はカテーテル手術を専門とする。「開頭手術と比べ麻酔量も少ないから、体への負担は軽減される。患者さんとは症状に合った最適な治療方法を相談していきたい」と話す。

 装置は昨年12月下旬から稼働している。大脇副院長の赴任に合わせ購入した。費用のうち市は1億4000万円を負担し、その半額は病院が今後、返金していく。

 外来診療は火、金曜の午前に大脇副院長が対応する。市民病院=0572(22)5211

脳血管造影装置の機能を説明する大脇久敬副院長=多治見市前畑町の多治見市民病院で

脳血管造影装置の機能を説明する大脇久敬副院長=多治見市前畑町の多治見市民病院で

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