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中日新聞 進学・医療・福祉NEWS

【社会】院内で学べる喜び 闘病の高校生来月から訪問教育

2015/01/20

 難治性の腎臓がん患者で、名古屋大付属病院(名古屋市昭和区)に院内学級の高等部の設置を求めていた伊藤義希(17)=愛知県立瀬戸窯業高校2年=が、来月から派遣教師による訪問教育を受けることになり19日、担当教師と打ち合わせをした。

 ◇ ◇ ◇

 伊藤さんは、病状が重く、同校に入学後1日も通学できない状態。昨年10月、大村秀章知事に手紙で、デザインの勉強をしたいことや、院内学級があれば、入院生活が充実することを訴えた。その後、県教委との話し合いで、院内学級の実現はすぐには難しいと知り、まず訪問教育を受けることにした。

 担当する教師は、同校デザイン科の山口孝さん(62)。昨年10月19日付の本紙記事を読み、「協力したい」と小川裕之校長(52)に申し出た。

 この日、小川校長や県教委の担当者とともに病院を訪れた山口さんは、伊藤さんが病棟の幼児たちのために描いた作品を眺めながら懇談。絵の実技、理論を中心に指導していくことにした。抗がん剤治療の影響で動けない時期もあり、治療、体調を見ながら不定期に続けていく。

 県教委は、週3日、1回あたり2時間上限に、県内で長期入院する高校生たちに訪問教育を広げていく方針。今後、数カ所の病院で、患者本人の意向や受け入れ態勢を確認していく。

 伊藤さんは「最終目標は院内学級だけど、まずは始めてみることが大事。がんばって勉強したい」と話した。

訪問教育を担当することになった山口孝さん(右)と打ち合わせをする伊藤義希さん=19日、名古屋市昭和区の名古屋大付属病院で

訪問教育を担当することになった山口孝さん(右)と打ち合わせをする伊藤義希さん=19日、名古屋市昭和区の名古屋大付属病院で

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