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【岐阜】看護師の魅力と経験語る 羽島北高で出前授業

2014/07/03

 岐阜市柳津町の羽島北高校で一日、「看護の出前授業」が開かれ、二、三年生二十五人が現役の看護師から仕事の魅力を聞いた。

 羽島市民病院の木下栄子看護師長(50)と榊山貴大(たかひろ)看護師(23)が講師を務めた。木下さんは、「人とのふれ合いの中で、お互いに感動できる仕事」と看護師の魅力を語り、自身の経験を紹介した。

 がんで余命宣告された六十歳の男性が、北海道に家族と旅行したいと希望。しかし飛行機に乗る体力は残っておらず、医師とともに反対した。すると男性から「医療関係者としてではなく、一人の人間としてどう思うかを手紙にしてほしい」と言われたという。

 木下さんは考え抜いた末に「旅行の途中に万が一のことがあれば、家族や周囲に迷惑を掛けることになる。でも、あきらめたら家族は願いをかなえてあげられず後悔するかもしれない。私には答えは出せません」とつづった。手紙を受け取った男性と家族は涙を流し、納得の上で近くの三重県の温泉に旅行先を変更。男性は旅行の三週間後に息を引き取った。木下さんは「人の命の大切さを日々実感しながら、仕事をしています」と話した。

 男性看護師の榊山さんは、集まった生徒の中に男子が三人いるのを見つけ、「女性が多い世界で大変だが、一緒に頑張ろう」と呼び掛けた。

 講演の途中には、本物の聴診器や血圧計の使い方も説明。生徒たちが実際に使って、互いの心音を聞いたり血圧を測定したりした。

 中学のころから看護師を目指しているという二年、小島さん(16)は「人との関わりを大切にできる看護師になりたい」と決意を新たにしていた。

 (古桧山祥伍)

聴診器を使って心音を聞く高校生を見守る木下看護師長(中)=岐阜市柳津町の羽島北高校で

聴診器を使って心音を聞く高校生を見守る木下看護師長(中)=岐阜市柳津町の羽島北高校で

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