【岐阜】ALS患者から見る世界 県立看護大FC岐阜前社長が講演
2018/05/17
難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者で、FC岐阜前社長の恩田聖敬(さとし)さん(40)が16日、羽島市の県立看護大で、2年生80人を前に「患者の目から見た この世界」と題して講演した。
恩田さんは2015年、FC岐阜の社長就任と同時期にALSを発症。筋肉が徐々に動かなくなる病気とと闘っている。講演は、音声ソフトを使って実施。ALSが進行すると自力での呼吸すら難しくなることや、五感や思考は発症前と変わらないことなど、自身の病気について説明した。
ヘルパーから介護を受ける身の心境も紹介。コミュニケーションをうまく返せなくても、患者は好意を感じているとし、看護師の卵たちに向けて「躊躇(ちゅうちょ)なく笑顔で、患者の手を握ってあげて。レスポンス(反応)は見えなくても、患者は間違いなく喜んでいます」と呼び掛けた。 (水越直哉)
パートナーの力を借り、看護する側に求めることなどを話す恩田さん(左)=羽島市江吉良町の県立看護大で
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