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中日新聞 進学・医療・福祉NEWS

【愛知】草の根最前線/患者の心 笑いで癒やす

2017/02/20

ボッチ☆アダムスと愉快な仲間達(名古屋市昭和区)

 「豊かな時間をつくり出す力を与えてください」。控室を出る前、にぎやかに着飾ったクラウンたちがピースサインを突き合わせて気合を入れる。

 名古屋第二赤十字病院(名古屋市昭和区)の産婦人科病棟。ロープやカードでユーモアたっぷりのマジックショーを繰り広げると、赤ちゃんを産んだばかりの母親や付き添いの子ども、両親たちが柔らかな笑顔に変わる。

 患者や家族の心を笑いで癒やす「ケアリングクラウン」のボランティア団体「ボッチ☆アダムスと愉快な仲間達」は、昭和区の二病院の小児科、産婦人科、ホスピスなどで活動を続ける。

 クラウンに扮(ふん)して患者を勇気づける米国医師の映画「パッチ・アダムス」に触発された中学・高校教諭の中谷豊実代表(55)=千種区=が、市内で養成講座を受けて2006年にスタート。知人の病院関係者の賛同を得て、終末期ケアを受ける女性の病室を訪れたのが最初だった。

 ふさぎ込む女性を前に、赤鼻姿で汗をかきながらマジックをし、うっかり失敗すると笑ってくれた。また、すぐに声が掛かり、病室はほかの患者や看護師で満杯になった。整形外科、小児科と活動の場を広げ、養成講座の同期や看護学生などから仲間も増えた。現在は会社員や大学生ら県内の12人が活動する。

 中谷さんは「見向きもしなかった人が、終わると、にっこり手を振ってくれる。僕もうれしい、あなたもうれしい時間をつくり出せるのは、すてきなこと」と語る。(小椋由紀子)

 【メモ】活動は名古屋第二赤十字病院で第1、3金曜に小児科、第2金曜に産婦人科。聖霊病院(昭和区)で第4土曜にホスピス、整形外科、小児科。福祉施設や地域の催しでも。メンバー募集中。(問)中谷さん=090(9904)4323

控室を出る前に気合を入れるメンバー=名古屋市昭和区で

控室を出る前に気合を入れるメンバー=名古屋市昭和区で

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