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【長野】県が補正予算案118億円 経済対策事業や就職支援

2010/01/22

 県は21日、総額118億円の本年度一般会計補正予算案を発表した。県経済対策事業が86億円を占め、高校新卒者らの就職支援や県道の補修などに取り組む。財源は、基金の取り崩しや国からの交付金などで賄う。27日開会の県議会臨時会に提出する。

 雇用対策は、就職先が決まらない高校新卒者を企業が研修生として受け入れる就職支援事業約3100万円のほか、介護施設で働きながら資格を取得する失業者への新たな助成事業として約1500万円を計上。

 両事業では、2010年度分の事業費として計10億円の支出設定も行った。

 県道や橋の補修、県立高校の施設改修といったインフラ整備費は計81億円。新型インフルエンザ対策では、感染防護具や人工呼吸器購入費などで1億3700万円、県中央児童相談所(長野市)の移転事業を前倒し、設計費900万円なども盛り込んだ。

 財源は、国の2次補正予算案に盛り込まれた各事業を活用する。県には計74億円が交付される見込みで、残りは基金のほか、借金に当たる県債を1億3400万円発行する。 (大平樹)

◆県議会臨時会、会期は1日間
 県議会は21日の議会運営委員会で、27日開会の臨時会の会期を1日間と決めた。県は総額118億円の2009年度一般会計補正予算案を提案する。

 一般質問や常任委員会審議などを行い、採決する。質疑や請願、陳情は、補正予算案に関するものに限ることも申し合わせた。