中日新聞CHUNICHI WEB

就職・転職ニュース

  • 無料会員登録
  • マイページ

【長野】次世代の経営者育てる 信大「起業家サロン」開設

2009/12/22

 信州大イノベーション研究・支援センターは21日、長野市の若里キャンパス内に「次世代起業家サロン」を開設した。将来的な起業を目指す学生や、同大を卒業した若手経営者らを、教育や技術面で支援する。

 同センターは2006年から08年に「学生起業家支援オフィス」を運営。社会人を対象とした経営大学院の学生3人が起業した。うち現在も継続する1社は、中小企業庁の「2009年元気なモノ作り中小企業300社」にも選ばれた。

 サロンは、支援対象を工学部や工学部大学院の学生にも拡大。事務所スペースの貸与など起業環境を支えるだけでなく、ビジネスに関係する教育も行う。運営には県や市も協力する。

 サロンには現在、同院生らが設立した「お手伝い屋」1社が先行入居。地域住民の買い物や庭仕事など、日常の作業を代行するサービスを行っている。今後も2~3社の入居が想定されている。

 経営大学院教授の樋口一清センター長は「学生が卒業後、すぐに会社を経営できるわけではない。しかし、学生時代の起業教育は、就職や将来的な起業に生きる」と話している。

 (妹尾聡太)

「次世代起業家サロン」の室内。向こう側右は先行入居した学生ら=長野市の信州大若里キャンパスで
「次世代起業家サロン」の室内。向こう側右は先行入居した学生ら=長野市の信州大若里キャンパスで