2009/12/02
来春卒業予定の静岡県内の大学生の就職内定率は、10月末時点で前年同期を11・4ポイント下回る55・1%だったことが、静岡労働局の調査で分かった。文部科学、厚生労働両省がまとめた全国平均(62・5%)を7・4ポイント下回り、統計のある1999年度以降では「就職氷河期」とされた2003年度(54・6%)に次ぐ2番目の低さ。短大は29・7%(前年同期比6・5ポイント減)、専修学校は47・1%(同20ポイント減)だった。
内定率低下の要因について同局職業安定課は「求人の大幅減」とした。一方、全国平均を下回った点をめぐっては「県西部での落ち込みが激しい」と指摘。県西部は県内経済を支える自動車産業の拠点地域だけに、世界不況の経済界への打撃がより強く出た可能性をうかがわせている。
調査は県内大学14校、短大7校、専修学校15校を対象に実施され、就職希望者に占める内定者の数を10月末時点で集計した。
大学生の場合は6361人に対し、ほぼ半数の3507人。短大生では1091人のうち、3分の1の324人。専修学校では1338人のうち、半数弱の630人だった。
大学生の内定率を男女別で見ると、男性53・3%(前年同期比12・1ポイント減)、女性57・6%(同10・4ポイント減)で、女性が8年連続で男性を上回った。
同局職業安定課の担当者は「求人開拓を今後も進める必要がある」と話している。
文科省などが先月発表した全国の10月末時点の就職内定率は大学62・5%、短大29・0%、専修学校43・4%だった。
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