2009/11/30
厳しい雇用情勢が続く中、政府は30日、不況で職を失った人たちの幅広い相談を1カ所で受け付ける「ワンストップ・サービス」を愛知、岐阜、滋賀県など17都道府県、77カ所のハローワークで試験的に実施した。
名古屋市中村区のハローワーク名古屋中には午前中、約20人が訪れ、市や県弁護士会、愛知労働局などの担当者が設けた10のブースを回った。窓口を訪れた同区の失業中の男性(37)は「二度手間にならず便利です」と効果を実感。愛知労働局職業安定課の松浦克己課長補佐は「本格的に実施するには自治体などの十分な協力が必要。スタッフが限られる小さな市町では、月に1度でも難しいのではないか」と課題を挙げていた。
同サービスは職業紹介や失業給付、生活保護など、ばらばらだった窓口を一本化し、たらい回しを防ぐのが狙い。昨年末、多数の失業者らが救済を求めて集まった東京・日比谷公園の「年越し派遣村」のような事態を防ぐため、10月にまとめた緊急雇用対策に試行が盛り込まれた。
試行は1日限りだが、使い勝手などを聴き、年末年始の対応を検討する。
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