2008/09/12
仕事と育児の両立を支援し女性が働きやすい職場にするため、社内に託児施設を設置する動きが静岡県内の企業でも広がってきた。軸受けや精密機器など製造のNTN(大阪市西区)は11日、主力工場の一つで自動車用ベアリングなどを製造する磐田製作所(磐田市東貝塚)の敷地内に、同社初の企業内託児所「ベアキッズらんど」を来年4月に開設すると発表した。
託児所は木造平屋約200平方メートル。原則として生後6カ月から就学前が対象。定員は25人で、操業日であれば祝日でも開所する。
定時保育(午前7時半-午後5時半)と時間外勤務などに対応する延長保育(午後5時半-7時半)を設ける。1時間単位でも受け入れる。料金は民間の託児所と同程度で、運営は地元の社会福祉法人ふたば会西貝保育園に委託する。
磐田製作所の従業員は研究所や近隣の子会社を含めて約2500人おり、約8%が女性。状況を見ながら拡張も検討する。三重県桑名市や岡山地区にある主力工場にも設置を予定、女性の定着率向上や復職を後押しする。
総菜製造販売のロック・フィールド(神戸市東灘区)は2001年6月、静岡ファクトリー(磐田市下野部)の増設に合わせ、工場隣接地に企業内保育室を開設した。福利・厚生を充実させて優秀な人材の確保を図り、食育活動を実践するのが狙い。
現在、零歳から3歳までの55人が登録し、1日25人程度の利用があるという。同社広報は「施設が定着し、利用は増加している。女性従業員の定着率も向上した」と話している。
ヤマハ発動機も、アンケートで要望が多かったことを受け05年4月、本社に近い磐田市明ケ島に事業所内託児施設「わいわいランド」を開設。グループ社員の零歳から就学前の子どもが利用している。
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