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【愛知】NPO職員に企画力・経営力を伝授 県が人材育成研修

2009/11/20

 民間非営利団体(NPO)で働く人を対象とした人材育成研修「公共を担うNPO育ち塾」が11月末から来年2月まで、名古屋市東区の「あいちNPO交流プラザ」で開講する。県から事業委託されたNPO法人の「市民フォーラム21・NPOセンター」(同市北区)の担当者は「NPOで働くことに焦点を当てた研修は県内で初めて」と話し、参加者を募っている。

 NPO育ち塾は、公共サービスの担い手としてNPOへの期待が高まる中、実際にNPOで働く人自身の企画立案能力や経営センスを磨いてもらおうと県が企画した。

 対象は、NPOで働いて2年以内の若手スタッフ10~20人程度と、NPOでの活動歴が3年以上の中堅スタッフ10~15人程度。これからNPOで働くことやNPOの運営を検討中の人も応募できる。

 主な内容は28日から来年2月20日までに4回開かれる合同研修のほか、若手は経営者の「かばん持ち」、中堅には個別コンサルティングが予定されている。受講料は無料。

 合同研修では、市民フォーラム21・NPOセンター代表理事の後房雄名古屋大教授や同センターの藤岡喜美子事務局長らが講師役を務め、討論会や報告会も行われる。

 同センターの松本美穂事務局次長は「単なる行政の下請けではなく、NPOとしての企画力、経営力を身につけてもらうのが目的」と話す。希望者は所定の申込用紙に必要事項を記入し、ファクスか電子メールで同センターに申し込む。先着順。問い合わせは同センター=電052(919)0200=へ。

 (中村清)