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【経済】大卒初任給0.1%増 09年調査 高卒は5年連続アップ

2009/11/19

厚生労働省が18日発表した2009年賃金構造基本統計調査によると、大卒の初任給は前年比0.1%増の19万8800円で2年連続で増加した。高卒も0.1%増の15万7,800円で5年連続でアップ。景気が低迷する中、大卒、高卒の初任給が増えたことについて厚労省は「多くの企業はリーマンショック前に採用条件を固めており、景気が初任給に与える影響が少なかったため」とみている。

 規模別では、大企業(従業員1,000人以上)の大卒の初任給は20万400円で0.7%増加。一方、中企業(同100~999人)は19万9,100円の0.2%減、小企業(同10~99人)も19万2,600円の0.9%減と中小企業の厳しい経営状況を裏付けた。

 男女別でみると、大卒男性は20万1,400円で前年より100円増加。大卒女性は19万4,900円と0.2%増えた。高卒男性は16万800円で0.5%増加したが、高卒女性は15万3,000円で0.8%減となった。

 従業員10人以上の民間企業を対象に、新規学卒者の今年6月分の賃金を調査。約1万3,700事業所の回答を得た。