2009/10/11
就職活動を控えた県立大の学生が10日、卒業生に仕事の話を聞く懇談会「仕事のいろは」を永平寺町の同大福井キャンパスで開催した。技巧に走りがちな就職対策から離れ、仕事の現実や悩みなど、社会人の生の声を直接聞いた。
企画したのは経済学部の3年生5人でつくるサークル「しょくけん」(職業研究会)。大学祭の催しの一環で金融関係や製造業、商社などで人事、経理、総務、営業部門に勤務する2007年度の卒業生7人を招き、学生30人が参加した。
初めに卒業生が勤務先の特徴や業務内容などを紹介。続いて学生が3~4人の組に分かれ、7人に15分ずつ個別質問していった。
学生たちは「結婚後も働く女性は多いですか」「学生のうちにすべきことは」などと熱心に質問。卒業生たちは「結婚後も働く女性は多い」「勉強。学業をしっかり修めることが大事」などと答えていた。中には「営業は華々しいと思っていたが、時に理不尽なことで相手に怒られる」などと本音も聞かれた。
サークル代表の石黒愛さん(21)は「営業部門は女性に厳しいとあきらめていたが、活躍する人がいると聞き、勇気がわきました」。学生たちは「志望業種を決める上で大いに参考になった」と話していた。
(原田晃成)
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