2009/09/30
県内の高校、大学生の就職内定率が低迷している。10月からは2011年卒業予定者の就職活動が本格化するが、各大学などでは個別企業面接会や未内定者ガイダンスなどを新たに実施する一方、来春卒業予定者への支援も引き続き手厚く行う方針だ。
県教育委員会などによると、県内の公立、私立高校の就職希望者1619人(16日現在)に対し、内定のめどが立っているのは24日現在で約23%の377人。
昨年の9月末時点では1136人に内定が出ており、県教委高校教育課は「大型連休を挟んだ影響もあると思うが、内定率は前年の3~4割。厳しい状況」としている。
県大学・私学振興課によると、県内の大学、短大、高専の計8校は24日現在で、就職希望者2306人のうち、内々定をもらったのは約47%の1093人。昨年の8月末時点での内々定率は53%だった。同課の担当者は「工業系や営業、事務系で難しい。ただ、医療・福祉系では不況の影響は見られない」と分析する。
福井大は本年度から新たに「個別企業説明会」を実施。1回当たり1社が参加し、企業は採用したい学部・学科を絞って学内で説明会を設けている。4月から現在までに40社以上が参加した。
同大就職支援室の青山伝治室長は「企業も学生もお互いをよく理解できるので、ミスマッチを防ぐことができる。就職活動にかかる旅費も節約でき、地方大学の学生には助かるのでは」と話した。10月以降も3社が説明会を開くという。
県立大は新学期が始まる10月にも未内定者数を把握し、就職ガイダンスや個別カウンセリングを実施していく考え。県は10月31日と11月3日に、来春卒業予定者の緊急就職面接会を開く。
(増田紗苗)
転職・求人情報検索(名古屋市・愛知県・岐阜県・三重県)はトップから