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【雇用崩壊】求人企業減で障害者雇用厳しさ増す 名古屋で就職面接会

2009/09/21

 景気低迷の影響で雇用情勢が悪化する中、障害者の就職はより厳しさを増している。働く意欲のある障害者を支援するための「就職面接会」が名古屋市内で開かれたが、職を求める参加者は急増しているのに対し、求人する企業は逆に減少。障害者の雇用情勢の厳しさが浮き彫りになった。

 県や愛知労働局などが共催した面接会は、18日に同市中区の県体育館で開かれた。会場には所狭しと各企業のブースが並べられ、真剣な表情の求職者と企業の人事担当者が熱心に話し合う姿がみられた。

 参加者数は、昨年10月にあった面接会の2倍以上の750人にも上った。一方で、求人する企業数は、181社から161社に減っていた。

 今年4月、5年間勤めた派遣会社から退職勧告され、辞めた同市内の男性(30)は「人事担当者に直接アピールできるので、このような面接会がもっと多くあれば」と、期待を込めた。

 愛知労働局によると、県内では昨年6月1日時点で、障害者実雇用率は、法定雇用率(1・8%)を下回る1・53%。雇用情勢が回復する兆候はまだみられないという。

企業の担当者の説明を熱心に聞く参加者たち=名古屋市中区の県体育館で
企業の担当者の説明を熱心に聞く参加者たち=名古屋市中区の県体育館で