2009/09/18
伊賀市が、臨時職員と嘱託職員計16人に対し、加入が義務付けられている雇用保険の加入手続きを忘れるミスをしていたことが分かった。うち10人は雇用開始時にさかのぼって加入できたが、6人は空白期間が生じ、将来、失業手当の受取額が減るなど不利益を被る可能性もあるという。
職員課によると、2006~08年度に採用した臨時と嘱託の職員16人全員について、採用時に公共職業安定所に申請しなければならない雇用保険の加入手続きを怠っていた。しかし、未加入期間も保険料は給与から天引きしていた。
7月に職員からの問い合わせで発覚。市はすぐに公共職業安定所に保険資格の取得を申請したが、さかのぼって加入できる期間が2年間のため、06、07年度採用の職員6人には、最大で1年4カ月の未加入期間が生じるという。
雇用保険による失業手当の受給額は、保険加入期間の長さや退職理由などによって決まるため、退職後、本来の額が受け取れない可能性もある。市は、損害が発生した場合はその分を支払うとしている。
市は「今後はミスが起こらないよう複数の職員で二重にチェックしたい」としているが担当職員の処分は「現時点では考えていない」という。
(平井良信)
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