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【長野】日本語学習に真剣な表情 松本で日系人求職者に研修

2009/09/16

 厚生労働省が委託事業として進める日系人求職者らのための就労準備研修が15日、松本市の県松本勤労者福祉センターで始まった。

 厳しい雇用環境の中、日系人求職者に日本語能力や就労知識を高めて就職につなげてもらうのが狙い。ハローワーク松本(同市)に登録している日系人が対象で、研修は日本国際協力センターが担った。

 研修には市内在住の日系ブラジル人ら20人が参加。午前中の開講式後に日本語能力のペーパーテストを済ませると、午後は早速、約3時間にわたり日本語の講義を受けた。

 初日は、市中央公民館の日本語講座でボランティアスタッフを務める今村芳巨(よしひろ)さん(73)=同市島立=が講師を務めた。参加者は「こんにちは」などのあいさつや自己紹介の仕方などについて参加者同士で会話の練習をしたり、今村さんの板書をノートに取ったりと、真剣な表情で日本語学習に取り組んだ。

 研修は12月18日まで、平日の午前と午後(火曜日は午後のみ)の計6時間、日本語学習や雇用保険の手続きなど就労に必要な知識を学ぶ。

 同事業の実施は飯田市や上田市に次いで、県内では松本市で三市目。 (唐沢裕亮)

あいさつの仕方や日本語の文字について学ぶ研修生=松本市の県松本勤労者福祉センターで
あいさつの仕方や日本語の文字について学ぶ研修生=松本市の県松本勤労者福祉センターで