2009/09/02
県警は派遣切りなどで定職を失った人を警備員として雇用し、県内で多発している自転車盗難を撲滅する取り組みを始めた。津署で1日、パトロール隊の出発式があった。
県の緊急雇用創出事業の1つで、警備会社に業務を委託し、失業者ら60人を1日から半年間雇う。事業費は1億400万円。自転車の盗難被害が多い四日市南、鈴鹿、津、松阪など計10署の管内にある駐輪場を深夜まで交代で見回る。
警備員8人が出席した出発式で、津署の大釋博署長は「警察官と連携し、盗難被害を1件でも減らしてほしい」と激励。
不景気の影響で6月に、旅館の仕事を辞めた川北美澄さん(57)=津市島崎町=は「街頭犯罪を防ぐため全力を尽くしたい」と宣誓した。その後、津駅西第2公共自転車駐輪場に移動し、警察官から指導を受けながら盗難自転車がないか見回った。
県内のことし7月末までの自転車盗難の認知件数は2760件で、昨年同時期より190件多い。県警は鍵を2つ付けるなど自衛策を呼び掛け、警戒を強めている。
(鈴木龍司)
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