2009/07/18
国が2009年度補正予算に盛り込んだ経済危機対策を受け、福井公共職業安定所「ハローワーク福井」(福井市大手2丁目)が「福祉人材コーナー」を新設した。求人が多い福祉分野での人材を育成して事業所の期待に応える一方、就労条件などにも積極的に関与し、求職者の早期就業の実現を目指す。
5月末現在の同安定所管内の有効求人倍率は0・47倍。1981(昭和56)年以来の低水準となり、職を求める人が午前8時半の開業前から列をつくる状況が続いている。
同安定所は経済危機対策で増えた人員を研修し、職業あっせんのスペシャリストを育成しているが、中でも福祉の分野は求人が多いことに着目。早期就業に結びつくよう、今月15日に福祉人材コーナーを開設した。
同コーナーでは求職者の相談を受けるだけでなく、担当者が求人を出した事業所に出向き、より多くの就業に結び付くよう、労働条件の見直しなどをアドバイスしている。今後、研修会の開催や介護の就職説明会を開いていく。
同安定所の大下宗一郎次長は「求人が多い分野なので、このコーナーを利用して就業に結びつく人が増えてくれたら。安心して訪ねてもらえるようにしたい」と話している。
このほか、同安定所では従来の「職業訓練コーナー」のブースを増やし、公共の職業訓練や、職業訓練の受講などを条件に受けられる新たな給付・貸付制度も紹介している。
県内では、ハローワーク大野(大野市陽明町3丁目)が経済危機対策での人員拡大を受け、雇用保険受給者の増加に対応した専用の相談コーナーを設けている。
(増田紗苗)
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