2009/07/16
トヨタ自動車とマツダが、ハイブリッド技術での提携を目指し、交渉を進めていることが分かった。トヨタがハイブリッド車の基幹装置を供給し、マツダがこの装置を搭載したハイブリッド車を開発、2010年代前半に発売するとみられる。トヨタは基幹装置の量産でコスト削減を図る一方、他メーカーの参入で急拡大するハイブリッド車市場での優位性を確保する。
マツダがトヨタにハイブリッド技術の供与を要請し、協議を開始した。トヨタはハイブリッド技術の核となる電池、モーターや、電気を制御するインバーターなどの一括システムの供給を視野に入れている。
トヨタは、5月に発売した新型プリウスの受注が約22万台に達するなど、ハイブリッド車販売の好調が続いている。ハイブリッド技術の外部供給は、04年に米フォード・モーターに、06年からは日産自動車に基幹装置を供給しているが、いずれも小規模にとどまっている。
一方、マツダは筆頭株主であるフォードとハイブリッド車を共同開発し、販売した経緯がある。しかし、経営不振に陥ったフォードが08年にマツダ株の一部を売却したのを機に、トヨタに接近。急成長するエコカー市場に対応するため、トヨタに技術供与を要請した。
トヨタは、ハイブリッド技術の供給について「環境対応技術の普及が重要との考えに基づき、他社から要望があれば生産・販売能力を踏まえつつ検討するスタンスに変わりはない」とコメントした。
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