2009/07/15
【ニューヨーク14日共同】米石油大手エクソンモービルは14日、藻類を使ったバイオ燃料の生産技術開発に向けてバイオベンチャー企業と提携、総額6億ドル(約560億円)以上の投資を行うと発表した。
世界の企業の中でトップクラスの資金力を誇るエクソンが本腰を入れることで、藻類が次世代バイオ燃料の本命となる可能性もありそうだ。
米国ではトウモロコシを原料にしたエタノール生産が盛んだが、穀物相場の高騰を誘発し貧困層の飢餓を引き起こしかねないとの批判もある。エクソンは食料との競合がなく、世界各地で繁殖可能な藻類に着目。ガソリンやディーゼル燃料と代替可能な輸送用燃料の生産を目指す。
米バイオベンチャーと共同でカリフォルニア州に研究施設を設け、藻類の効率的な生育やエネルギーの抽出方法の研究・開発を行う。開発期間は5~6年程度を見込む。
技術の確立後、商業生産に向けてさらに数十億ドル単位で投資する用意があるという。
エクソンは再生可能エネルギーに対する取り組みが消極的として、環境団体などから批判を受けたこともあった。
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