2009/07/14
【ニューヨーク=共同】ソフトウエア最大手の米マイクロソフト(MS)は13日、表計算などを組み込んだ統合ソフト「オフィス」の全面改良版について、オンラインで利用できる無料版の提供を始めると発表した。米インターネット検索大手、グーグルがネット上で表計算ソフトなどを無料で提供しているのに対抗する。
全面改良版は「オフィス2010」で、来年前半から提供する。無料版は主に個人向けで、世界で4億人に達するMSのオンラインサービス登録者が対象。オフィスは表計算やワープロ機能などを備える人気ソフトで、MSは無料提供で利用者を引き付け、広告収入を柱とするオンライン事業の拡大を狙うとみられる。
より機能を充実させたオンライン版や従来のオフィスと同様のパッケージ版も、主に企業向けに有料提供する。
ただ、オフィスはMSにとって、基本ソフト(OS)のウィンドウズシリーズと並ぶ稼ぎ頭の主力ソフト。有料のパッケージ版の需要が無料版にシフトして、業績を下押しする可能性もある。
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