2009/07/10
日銀が10日発表した6月の国内企業物価指数(2005年=100、速報)は102・6と前年同月に比べ6・6%下落した。下落率は1987年1月の6・1%を上回り、統計が確認できる60年以来、過去最大となった。前年水準を割り込むのは6カ月連続。前月比では0・3%下落し、10カ月連続のマイナスとなった。
生産や輸出の持ち直しなどから、政府は事実上の景気底打ち宣言をしているが、消費不振による需要減や企業の売上高の落ち込みで、日本経済に対するデフレ圧力が一段と増していることが示された。日銀は「最終製品の価格を上げるのは難しく、企業収益が圧迫される可能性がある」(調査統計局)と指摘している。
下落率は、原油などの価格が歴史的高水準だった昨年6月との比較になるため、その反動が大きく影響した。品目別では石油製品が41・7%、非鉄金属は29・1%、化学製品も10・3%とそれぞれ下落した。
全品目のうち下落が377、上昇は335。現在の基準となった05年以降で初めて下落数が上昇数を上回った。
輸入物価指数(円ベース)は32・2%下落、輸出物価指数(同)も12・8%下がった。
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