2009/07/01
知立市昭和の知立団地の自治会が6月から、団地内に住む日系ブラジル人の就労支援のため、日本語教室を始めた。約3カ月間で1万円かかるが、80人ほどが受講し、好評だ。
団地集会所では夜間、週に3、4回、教室が開かれ、日系ブラジル人二世が講師を務める。受講者は「そら」「とり」、「おなかがいたいです」など単語を発音したり、声を合わせて会話のやりとりをしたりして学んでいる。
1月から仕事がないという女性(48)は「日本語を学んで少しでも、チャンスをつかみたい」と話す。同団地では6月1日現在で約4800人の居住者のうち半数以上の約2600人が外国人で、このうちほとんどが日系ブラジル人という。
自治会関係者は「話す、読む、書くことができれば就職ができる例もあると聞いている。仕事がない日系の方たちの力になりたい」と話す。7月からは漢字教室も企画している。
同市では8年前から、国際交流協会主催で日本語教室を開いており、事務局の同市によると日系人からの問い合わせが増えているという。
厚生労働省も財団法人日本国際協力センターの協力で7月16日から3カ月間程度、日系人向けに同市中央公民館で日本語研修を開催する。
(吉田幸雄)
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