2009/07/01
三重労働局が30日発表した県内の求職者1人に対する求人数を示す5月の有効求人倍率(季節調整値)は前月より0・01ポイント低い0・4倍と12カ月連続で悪化し、過去最低を更新した。
全国平均は前月比0・02ポイント低下の0・44倍。三重の下落率は4カ月連続で縮まっているが、同局職業安定課は「企業の生産増は現従業員の配置転換や残業再開にとどまっており、雇用が回復するには時間がかかるだろう」としている。
パートタイムを含む新規求人数は6362人で前年同月より37・2%減少。製造業は全体で56・2%減り、特に自動車などの輸送用機械器具や半導体、液晶パネルなどの電子部品・デバイス・電子回路は80%を超える大幅減となった。
一方、新規求職者数は9378人で前年同月より41%増加。全体の求職者数は前年同月比75・7%増の4万6692人に上り、全求人数の1万5978人より3万人余りも多い。
また、労働局が県内企業に行った聞き取り調査によると、昨年10月からことし9月までに職を失ったり、失う見通しの非正規労働者は6月18日現在で8653人で、都道府県別で4番目に多くなっている。
(平井一敏)
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