愛知県経営者協会が１６日発表した２００９年新卒者の初任給調査によると、前年と同額に据え置いた企業は全体の８５・７％で、前年比１８・８ポイントの大幅増になった。人材確保は課題ながら、ベアの見送りや賞与削減など、企業を取り巻く厳しい経済環境の影響が及んだとみられる。

　平均初任給は、大卒（総合職・事務管理）２０万１９５円（前年比１８８円増）、短大卒（総合職）１７万５５７０円（同２６５円増）、高卒（総合職・技能）１６万５５３９円（同１７５円増）。

　初任給の据え置きは８８・６％を記録した０４年以降、３年連続で減少していたが、０８年に増加に転じた。

　同時に実施した１０年４月入社の新卒者採用計画に関する調査では、約３～４割の企業が大卒、短大卒、高卒とも、前年より「減らす」と回答した。

　調査は４月１５日から５月３１日まで、愛知県内に本社や支店、営業所を置く会員企業９７７社を対象に実施。２８０社から回答を得た。回答率は２８・７％。