2009/06/09
厚生労働省が8日発表した5月の労働経済動向調査によると、来春卒業の高卒の採用予定数が2009年実績より「減少」とした企業の割合は20%で、前年同時期より14ポイント増える一方、「増加」とした企業は13ポイント減の8%だった。減少が増加を上回るのは03年調査以来6年ぶりで、不況で企業の採用意欲が低下していることが裏付けられた。
大卒文系の採用数を「減少」とした企業は12ポイント増の18%で、「増加」は10ポイント減の7%。大卒理系では「減少」が13ポイント増の17%で、「増加」は13ポイント減の7%だった。大卒で減少が増加を上回るのは文系、理系ともに7年ぶり。
正社員が「不足」と答えた企業の割合から「過剰」と答えた割合を引いた過不足判断指数(DI)は今年2月の前回調査より4ポイント悪化のマイナス15。これは情報技術(IT)バブル崩壊後の02年2月調査(マイナス15)に並ぶ過剰「超」水準。
調査は、従業員30人以上の全国約5800事業所を対象に5月に実施し、約2900事業所が答えた。
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