2009/06/04
男性の「安定志向」強まる―。大垣共立銀行系シンクタンクの共立総合研究所(岐阜県大垣市)が3日発表した新入社員意識調査によると、男性が就職先を選んだ基準で「会社の安定性」が前年度比2・7ポイント増の31・1%と、過去最高になった。
3つまでの複数回答で、「業種・事業内容」(64・3%)「雰囲気・イメージ」(45・3%)に次いだ。「休日・勤務時間」も4ポイント増の21・2%で過去最高。逆に「将来就きたい地位」の設問では、いずれは独自に活躍の場を求めたいとする「独立志向」が5・6ポイント減の13・1%と過去最低だった。
一方、女性は「将来就きたい地位」で「スペシャリスト志向」が58・8%(1・1ポイント増)などと、前年度と大きな変化はなかった。羽田裕研究員は「男性は経済情勢の悪化で安定志向が強まったが、女性はもともと“手に職”を求める傾向で、(経済情勢の)影響を受けにくいのでは」と分析している。
調査は1996年度から毎年実施。今年は3~4月に開いた取引先企業向け新入社員研修会の受講者を対象に行い、1391人から回答を得た(有効回答率97・2%)。
(中日新聞)
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