2009/05/30
JA全農岐阜が昨年4月から開いていた「いちご新規就農者研修」の1期生4人の修了式が29日、岐阜市のJA会館であった。4人は岐阜と恵那市で独立。今冬の出荷を目指し生産を始める。
4人は岐阜市曽我屋の研修所で1人5アール分のビニールハウスを受け持ち、加藤正技術主管の指導を受けながら県特産「濃姫」を栽培。収穫、出荷だけでなく経営管理まで必要な知識を学んだ。
イチゴは海津、岐阜、本巣市などで盛んだが、県内の農家は高齢化などで激減。1999年度に636人いたが、昨年度は374人に。4620トンあった収穫量も、2007年度に3380トンに落ちた。
研修では、初心者でも一定の収穫量が確保できるとされる県農業技術センターの栽培方法を伝授した。腰ほどの高さにヤシがらを敷き、肥料入りの水を流して栽培する方法で、肥料量などの手順が決まっている。
研修を終えた原聡志さん(55)=恵那市=は「これなら農業一筋でやっていける」。大阪府出身の代継宏有さん(38)=岐阜市=は「観光農園をやりたい」と抱負を語った。
JA全農岐阜は7月21日まで3期生を募集する。問い合わせは同園芸販売課=電058(276)5305=へ。県も就農支援策を準備。今月31日に可児市文化創造センターで、6月7日には岐阜市の県民ふれあい会館で就農相談に応じる。問い合わせは県農業振興課=電058(272)8421=へ。
(稲熊美樹)
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