中日新聞CHUNICHI WEB

就職・転職ニュース

  • 無料会員登録
  • マイページ

【福井】児童ら白い波しぶきに大喜び 小浜水産高実習船に乗船体験

2009/05/16

 小浜市雲浜小学校の5年生が15日、同市の小浜水産高校の遠洋実習船「雲龍丸」(499トン)に乗船し、船内見学や小浜湾内の遊覧などを通して水産業に理解を深めた。

 乗船体験は、漁獲量や漁場、漁業者の仕事などを学ぶ総合学習の一環。同高校の協力で初めて実現した。

 小浜漁港に停泊している同船に児童約50人が乗船。児童らは全長50メートルを超える大きな船体に目を輝かせて乗り込んだ。

 船は漁港を出発して小浜湾内を2時間ほど遊覧。その間、船の職員によるロープワークの実習、操舵(そうだ)体験、マグロのはえ縄漁に使われる漁具や冷凍庫の見学などがあり、児童らは説明を聞きながら、熱心にメモを取っていた。

 デッキでは、白い波しぶきを上げて進む様子に大喜びで、心地よい潮風に吹かれながら「気持ちいい」「かっこいい」などと歓声を上げ、海上でのひとときを楽しんだ。参加した松岡雅光君(10)は「海や漁業のことがよく分かって、勉強になった」と話していた。

 (岩本旭人)

小浜水産高校の遠洋実習船「雲龍丸」で乗船体験を楽しむ児童ら=小浜漁港で
小浜水産高校の遠洋実習船「雲龍丸」で乗船体験を楽しむ児童ら=小浜漁港で