2008/08/26
仕事をしていない若者(若年無業者)たちの現状を知り、自立支援の体制を考えようと「みえ若者自立支援フォーラム」が25日、津市羽所町のアスト津で開かれた。県内で若年無業者は9000人、定職のないフリーターは3万人といわれ、出席者らは「こうした人たちにまず支援団体の存在を知ってほしい」と呼び掛けた。
フォーラムは、県やみえ若者就労支援ネットワークが主催。問題への関心の高さを示すように予想を上回る約180人が来場した。
三重大人文学部准教授の石阪督規さんがコーディネーターとなりパネルディスカッションをした。学校、企業、行政のネットワークづくりの拠点として昨年開設した県若者自立支援センターの水谷正樹さんは「就職やカウンセリングなどが必要な人とどう接触するかが課題。こちらは待つしかないのが現状」と直面する問題を説明した。
住む家のない「ネットカフェ難民」は全国で5000人いるとされるが、県の調査ではゼロ。石阪さんは「ネットカフェ難民は大都市特有の現象。学校も行かず仕事もせず家にひきこもる人が多いのが三重県など地方の特徴」と話した。
伊勢市のいせ若者就業サポートステーションの浦田宗昭さんは「まずは支援団体が広く周知されることが大切」とした上で、「ステーションが若者の居場所になればいい」と語った。
アスト津には、県若者自立支援センターと若年無業者の自立を支援する民間団体「若者就業サポートステーション・みえ」が相次いで開設するなど県内の支援体制は充実しつつある。問い合わせは、同センター=電059(246)1212=へ。
(高嶋幸司)
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