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【長野】諏訪市、水曜日「ノー残業」を徹底 翌日早朝勤務は認める

2009/05/13

 諏訪市は13日から毎週水曜日、市役所内の事務用電灯を午後6時半以降全面消灯し、時間外勤務を禁止する。代替の残業は翌日早朝に認め「日の出の早い夏季は電灯が不要」と、節電によるエコ効果も狙う。

 同市は従来、毎週水曜日をノー残業デーに定め、時間外勤務の削減を図ってきたが、日常の仕事に追われ、徹底を欠いていた。景気後退による民間企業の休日増もあり「1人役所だけ残業しているような印象は避けたい」と週一の残業禁止を打ち出した。

 一方の“早朝残業”は「静かな朝に効率よく仕事ができる」と期待。午前6時から8時までの範囲で、実際の稼働状況をみながらほかの曜日に広げられるか検討する。

 同市職員の時間外勤務は昨年度合計で4万3700時間。1人当たり10・79時間。職員減や仕事増で増える傾向にある。今回の措置は市民サービス拡大の流れに逆行する懸念もあり、市総務課は「フレックス(時差出勤)導入も含め検証していきたい」としている。

 (福沢幸光)