2009/05/09
3月の県内有効求人倍率が第2次石油危機並みの0・61倍に落ち込んだことを受けて、県と福井労働局は8日、雇用対策を協議する緊急会議を開いた。求人数が激減していることから、行政職員が中小企業を訪問して小口の求人を拾い集める“ローラー作戦”を行うことを申し合わせた。
「求人開拓員」として県が7人、福井市が9人の専従職員を投入し、労働局職員とともに企業を巡回する。開拓員は一人単位の小口求人でもハローワークに出すよう要請するとともに、業種ごとの採用状況を把握。情報交換のための会合を毎週開き、今後の雇用対策に生かす。12日に初会合がある。
県の開拓員は先行して先月20日から32社を訪問。金属製品を扱う製造業者からは「他製品(の業者)より業績は悪くない」、IT企業からは「いい人材は中途でも受け付ける」といった意見を収集した。県労働政策課の担当者は「こうした個別交渉を続けない限り求人はわいてこない」と強調した。
緊急会議では、26日に離職者向けの緊急合同面接会を県産業会館(福井市下六条町)で開くことも報告された。福井市内を中心に約50社が集まる。
(谷悠己)
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