2008/08/28
豊橋、訓練所利用者ら6人
豊橋市南瓦町の障害者就労訓練所の利用者ら六人が八月中旬、パソコン業務を請け負うビジネスモデル「フロンティアBF(バリアフリー)」を開設した。障害者による起業は東三河では初めて。受注はまだないが、市役所などの公的機関を中心に回るなどPRに力を入れ、二〇一〇年の法人化を目指す。 (世古紘子)
起業したのは、NPO法人福祉住環境地域センターが運営する職業訓練センター「WACケアステーション」に通う精神、知的、身体障害者の男性四人とボランティアら二人。同NPO法人の加藤政実代表(58)が「障害者でも健常者と変わらない仕事ができる」ことをアピールしようと提案。センターでパソコンの使い方や事務スキルなどを四-七カ月間訓練した四人が賛同し、起業に至った。
フロンティアBFの業務は、名刺やチラシ・ポスター、ホームページの作成のほか、顧客管理やデータ入力など。今はPR活動が主で、八月の開設以来、週五日の午前九時半-午後五時まで、ケアステーション内の仕事場でデザインを考案したり、豊橋市役所に出向いて業務内容を説明したりしているという。起業メンバーの一人、柳生晃伸さん(39)は「人と話すのが苦手で緊張もするが、自活するためにも頑張りたい」と話す。
加藤代表は「当面の目標は月収一人五万円。料金も一般企業と同程度に設定し、劣らぬ質を提供していきたい」と話している。(問)ケアステーション=電0532(52)4315
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