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【静岡】県内若手社員 72・4%が雇用に不安 静岡経済研究所がにアンケート

2009/04/28

ストレスの原因 上司との関係が最多に

 静岡経済研究所(静岡市葵区)などが県内の若手社員に尋ねたアンケートで、72・4%の回答者が雇用に不安を感じていることが分かった。会社の規模が小さいほど割合が高く、同研究所は「昨秋からの景気後退が若手社員に与える心理的影響は大きい」と話している。 (佐野周平)

 調査は同研究所と満井就職支援奨学財団(同)が1-3月、県内企業に勤める30歳以下の会社員274人に実施した。

 ストレスの原因では、上司との人間関係が最多の42人。「上司」と答えた人を勤続年数別に分析すると、3年以上4年未満が最も高く、5年以上が最も低かった。給与・収入(41人)や業務量(34人)など、会社の待遇に対する不満が上位に続いた。

 仕事への意欲を引き出してくれる存在を尋ねた問い(3つまで回答可)では、先輩・同僚が最多の48・2%、恋人・配偶者が28・5%で続いた。上司は3位の27・7%で、同研究所は「若手社員にとって、上司は良くも悪くも大きな影響力を持つ存在」と指摘する。

 仕事に関する満足度を尋ねた問いでは、全体の約7割が満足していると回答。会社の規模別でみると、規模が大きいほど満足度が高いことが分かった。

 不満要因を尋ねた問い(複数回答可)では、給与・収入が最多の39・0%。同研究所は「昇給の見送りや賞与の削減などを実施している企業が増えているのがうかがえる」と分析している。