2009/04/07
就職したばかりの新卒者を祝福する「新社会人のつどい」が6日、越前市文化センターで開かれ、丹南の60社で働き始めた328人が参加した。厳しい雇用情勢の中、門出を迎えた新社会人にこれまでの就職活動や後輩へのアドバイスを聞いた。 (持田則子)
「高校2年生から企業セミナーに参加していました」と話すのは福井村田製作所(越前市)の若竹美沙希さん(18)=丹南高校卒。先輩訪問もこなす積極性で昨秋の不況に入る前に内定をもらっていた。「早く志望先を絞り、準備を怠りなく」とアドバイスする。
ふじや食品(越前市)の後藤真一郎さん(25)=京都府舞鶴市出身、創価大卒=は「留学しており、活動を始めたのは9月。出遅れて焦りました」と振り返る。学校や友人から情報を集め、あきらめずに前向きに考えたのが勝因と分析。「早く戦力になりたい」と抱負を語った。
大西印刷(鯖江市)の永井夕子さん(18)=福井商業高校卒=はパソコンの検定など5つ以上の資格を履歴書に記した。昨夏から2社回ったが「厳しいとはあまり感じなかった」と振り返る。「面接では時事的なことをよく聞かれました。新聞をよく読んだ方がいい」と提案した。
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つどいは186社が加盟する丹南雇用開発協議会と武生公共職業安定所などが開いた。同職安によると、2008年度に活動した高校生の求人倍率(今年2月現在)は1・85倍、内定率は97・15%で「前年度の約2倍と比べ厳しくなった。本年度はさらに下回るだろう」と予測する。管内2市3町(越前、鯖江両市と南越前、越前、池田各町)の企業の内定取り消しなどはないという。
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