2009/04/05
趣味生かし明るく 「作品見に来て」
派遣切りに負けじと、浜松市北区細江町のブラジル人アルベス・リカルドさん(37)が、同町で4日始まった姫様道中のイベント「姫街道アートギャラリー」に絵画と写真の作品を出品している。(佐野和広)
サンパウロ出身のリカルドさんは2004年末、妻マリさん(30)、長女愛良ちゃん(4つ)と3人で来日。派遣社員として浜松市内の自動車会社に勤め、08年に念願のマイホームを細江町に建てた。
これからという矢先に、世界不況のあおりで09年1月、派遣切りに遭った。マリさんがパートで働いているものの、リカルドさんは職探しに日々奔走している。
大変な生活を送りながらも「日本と日本人の生き方が大好き」と大学時代に始めた油彩画と写真をやめなかった。弓道を始め、陶芸も習いたいと文化の吸収に意欲的だ。
リカルドさんは知人に誘われ、これまでに描いた「恋愛」などの絵画2点と、撮り続けた「海」「ブラジルの運動会」といったモノクロ写真を細江保育園の会場に出品した。
作品公開は初めてのリカルドさんは「今は早く仕事を見つけたい気持ちでいっぱい。でも作品展では大勢の人に見てもらえるからうれしい。気軽に声をかけて」と話している。
アートギャラリーは細江町内の民家、商店、寺院など42会場で絵画、彫刻などの作品を展示公開している。5日は午前10時から午後4時まで。入場無料。
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