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【石川】貧困克服 親身に相談 金沢 おにぎり配布、シンポも

2009/04/05

 突然の解雇や生活保護の申請、生活再建などの相談に応じる「貧困克服相談会」が四日、金沢市下本多町の金沢歌劇座で開かれた。昨年末の「年越し派遣村」(東京都)以降、同じ趣旨の大規模な相談会が全国で開かれているが、主催者によると北陸地方では初の試みという。

 午前中は「派遣切り」「生活保護」「多重債務整理」などテーマ別の十二のブースに分かれ、司法書士や弁護士、市生活支援課職員、金融機関職員ら約三十人が待機。約二十人が相談に訪れ、緊急物資としておにぎりが配られた。

 午後のシンポジウムでは、「貧困のない健全な市民社会をつくる」をテーマに、本多良男・全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会事務局長、白井康彦・中日新聞小松支局長らが意見を交わした。

 主催した北陸クレ・サラ、ヤミ金、商工ローン対策会議の榊国雄事務局次長は「最近は貧困の悩みからくるうつ病などの問題も増えている」と話した。

 日ごろの貧困相談は、特定非営利活動法人金沢あすなろ会=電話076(262)3454=が、平日の午後一~六時に(月、水、金曜日は午後九時まで)受け付けている。 (谷岡聖史)

問題を抱え、相談に訪れた人(手前)=金沢歌劇座で
問題を抱え、相談に訪れた人(手前)=金沢歌劇座で