中日新聞CHUNICHI WEB

就職・転職ニュース

  • 無料会員登録
  • マイページ

【福井】「派遣切りなくして」 児童の思いに首相“返信”

2009/03/31

 「派遣切りをなくしてください」。そんな切なる願いを福井市文殊小学校の児童が手紙に書いて麻生太郎首相へ送ったところ、22日に麻生首相から返事が届いた。「一生懸命頑張ります」と、思いに応えてくれるようなメッセージを受け取った児童らは「うれしい」と笑顔を見せている。

 送り主は、6年生の藤井望さんと寺尾恵利佳さん、水野谷明香さん=いずれも(12)。社会の授業で政治について勉強し、問題意識を持っていたという3人は、手紙で「派遣切りをなくしてください」「福祉施設を増やしてください」と要望した。

 今年2月、地元のイベントを稲田朋美衆院議員が訪問した際、その場で手紙を書き、稲田氏が伝達役を引き受けたという。

 麻生首相からの返事の手紙も稲田氏が預かり、同市太田町のJA福井市南部文殊支所で3人に手渡した。首相は、派遣切りや福祉関係の対策に取り組む決意を強調し、「皆さんの生活を守るため、一生懸命頑張ります。お手紙ありがとうございました」と、3人への感謝の気持ちもしたためられていた。

 3人は「本当に返事が来るとは思っていなかった」と驚きながら「(経済状況などが)良くなるといいと思います」と、文面通りに首相が奮闘してくれることを期待していた。

 (桂知之)

麻生太郎首相からの手紙を読む(左から)寺尾恵利佳さん、藤井望さん、水野谷明香さん=福井市のJA福井市南部文殊支所で
麻生太郎首相からの手紙を読む(左から)寺尾恵利佳さん、藤井望さん、水野谷明香さん=福井市のJA福井市南部文殊支所で