2009/03/21
昨年末に東京・日比谷で開かれた「年越し派遣村」を参考にした「反貧困・駆け込み相談会」が21日、自動車関連などの製造拠点が集まる愛知県岡崎市の名鉄東岡崎駅北口「岡ビル百貨店」で始まった。22日まで法律や医療などの専門家が各種相談を受け付ける。不況で職や住まいを失った労働者を支援しようと、弁護士らによる「愛知派遣村実行委員会」が県内で初めて開催した。
法律家や医師、看護師、社会保険労務士ら相談員と外国人労働者向けの通訳、ボランティアら100人が待機。午前10時の開始直後から雇用、労働、住宅、医療、生活、多重債務などの悩みを抱える労働者らが続々と詰め掛けた。来場者には地元の女性団体などがおにぎりなどを振る舞った。
昨年末に市内の自動車工場で“派遣切り”に遭い、2月に寮を退去したという男性(42)は「最近、タクシー会社に採用内定をもらったが、直後に取り消された。知人の家を転々として住所もなく、次の仕事が見つかるか不安」と語った。
実行委員長を務める名古屋市中村区の笹島診療所ケースワーカー藤井克彦さん(66)は「岡崎は製造業が多く、来月にかけてさらに多くの人が失業するおそれがある。行政にもきちんとした施策を実施するように要望したい」と話した。
22日は午前10時から午後4時まで開催。23、24日には、福祉事務所での生活保護申請やハローワークに単独で行くことの難しい人たちのためボランティアによる付き添い支援も検討している。年越し派遣村のように、テントなど宿泊の場を提供することは予定していない。
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