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【石川】1月求人倍率 小松管内 急激に悪化 県内最低0・39倍 人員整理が壮年直撃

2009/03/11

 ハローワーク小松管内(小松市、能美市、川北町)の一月の有効求人倍率が〇・三九倍と、県内六ハローワーク管内の最低に落ち込んだことが石川労働局の調べでわかった。同労働局は「金属系製造業を中心としたリストラが急激に進んだ」とみている。

 一月の県内全体の有効求人倍率は〇・七一倍。最高の金沢管内は〇・八九倍で、これまで最低だった輪島管内は〇・四一倍だった。

 小松管内の失業情勢の厳しさは突出しており、小松市などの基幹産業である製造業の業績が下がり、有効求職者三千九百二十二人に対し、求人数千五百五十人と雇用バランスが悪化した。

 三十五-五十四歳の求職者が、前年同月比で七割増。事業主都合を離職の理由に上げる人が昨年十二月と比べて倍増しており、企業の人員整理が働き手世代を直撃したことが明らかになった。

 小松管内でも二〇〇六、〇七年度は一倍を超える水準を維持。〇七年十二月には近年最高の一・三四倍を記録していた。

 石川労働局は「景況が上向いても雇用情勢の好転には半年はかかる。現段階で小松管内の有効求人倍率の好転は期待できない」としている。 (小柳悠志)