2009/03/10
金沢市シルバー人材センターは九日、六十歳以上を対象とした就職面接会を市文化ホール(高岡町)で開いた。昨年来の不況で、従来より雇用情勢の厳しい高齢者と、経験豊富な人材を求める企業とのマッチングが目的で、同センターが初めて開いた。
参加した企業や社会福祉法人などは十五団体。警備業や介護職など三十三人前後の求人に対し、百十三人が相談に訪れた。石川労働局によると、県内のシルバー人材センターの主催でこうした面接会を単独で開くのは初めてという。
各ブースでは、職を求めるお年寄りが採用担当者の説明を熱心に聞いていた。
昨年十二月、四十年間勤めた自動車メンテナンス会社を辞めた市内の男性(69)は妻と二人暮らし。収入は年金だけで余裕がないことから、アルバイト先を探しにきたと言い「ハローワークにも行ったが、年齢面でだめだった」とこぼした。
同センターによると、近年は老後の生きがいではなく、経済的な理由で会員になることを希望する人が増えているという。
定期雇用を求める人には、ハローワークを紹介してきたが、体力面などの理由で採用状況は厳しいといい、「今後も就職に有利な技術講習などを通じて、高齢者を支援していきたい」と話した。 (福田真悟)
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