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【福井】生産縮小傾向続く 県内鉱工業、需要減で在庫もさばけず

2009/03/03

 県政策統計課がまとめた昨年12月の県内鉱工業生産指数(季節調整値、2005年=100)は、前月比4・7%減の84・5で、3カ月連続の減少となった。在庫指数は同0・7%減の120・3にとどまり、生産を絞っても需要減で在庫がさばけない状況が続いている。

 業種別の生産指数では、県内工業で高い比率を占める電子部品・デバイスが、前月比21・4%減の69・4と急減。非鉄金属が26・3%減の68・6、繊維は3・2%減の89・4だった。

 生産縮小に伴い、残業時間も減少傾向。12月は全産業で前年同月比26・7%減の7・7時間で、特に製造業は41・1%減、建設業が42・2%減だった。

 県産業労働部政策推進グループは「モノが売れずに生産を減らすが、在庫処理も進まない。企業からの聞き取りでは、今も傾向は変わっていない」とみている。

 (渥美龍太)